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暗号資産(仮想通貨)のレンディングとステーキングの違い


所有している暗号資産(仮想通貨)を取引所に預けて一定の金利をもらうのがレンディング、特定の暗号資産(仮想通貨)を一定期間保有するだけで報酬がもらえるのがステーキングです。

今回はレンディングとステーキングの違いやメリット、デメリットを解説するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

暗号資産(仮想通貨)のレンディングとステーキングの違い

次にレンディングとステーキングの仕組みやメリット、デメリットを紹介します。

暗号資産(仮想通貨)レンディングの仕組み

レンディングは暗号資産(仮想通貨)で貸し出して金利を得る手法です。

貸し出された暗号資産(仮想通貨)は、自分が持っている暗号資産(仮想通貨)より多くの量を取引できる信用取引を行う人に貸し出されます。

借りている人は利益の一部を金利として取引所に支払い、取引所は貸し出し金利を高額に設定しておけば、レンディングサービスにお金を支払っても利益がでる仕組みになっています。

レンディングのメリット・デメリット

レンディングのメリット

取引所のアカウントがあれば、簡単な手続きでレンディングを始めることができます。

・運用に手間がかからず難しい知識が不要
・銀行預金より金利が高い
・少額から始めることができる
・低リスクな投資方法である

運用に手間がかからず難しい知識が不要

レンディングは暗号資産(仮想通貨)を貸し付けるだけで貸借料を得られる仕組みのため、貸し付けている間は運用の手間がまったくかかりません。

また最低限、注文の仕方や値動きの分析などの知識を必要とする暗号資産(仮想通貨)の売買とは違い、レンディングは難しい知識を必要としないのもメリットです。

銀行預金より金利が高い

暗号資産(仮想通貨)レンディングが人気を集めるもう一つの理由はその金利の高さです。

2024年9月現在、メガバンクなど大手銀行の利子率は0.1%程度です。

一方、暗号資産(仮想通貨)レンディングの金利は取引所や貸出期間によっても変動しますが、おおよそ年率1%~10%。

少額から始めることができる

日本の仮想通貨取引所のレンディングサービスは、不特定多数のユーザーに対して少額からの出資を募集しているため、まとまった量の暗号資産(仮想通貨)を持っていなくてもサービスを利用できるようになっています。

銘柄にもよりますが、日本円で10万円程度から始めることができます。

低リスクな投資方法である

リスクがないわけではありませんが、レバレッジ取引に比べれば、借金を負うリスクはないため、安全に資産を運用したい方に向いています。

レンディングのデメリット

万が一、取引所が破綻した場合は貸し出した暗号資産(仮想通貨)は返還されないリスクがあります。

・レンディングのサービスを利用できないことがある
・返還されないリスクがある
・貸し出している期間は自由に使用できない

レンディングのサービスを利用できないことがある

レンディングサービスを提供している仮想通貨取引所は、暗号資産(仮想通貨)を借り受ける量に条件を設けていることがあります。

そのため、募集があるとは限りません。

また、募集があっても仮想通貨取引所の設定する借り入れの上限に達した場合は、レンディングのサービスを利用できない場合があります。

返還されないリスクがある

日本の仮想通貨取引所では法律に基づいて、ユーザーの口座にある資産や暗号資産(仮想通貨)取引所の資産や暗号資産(仮想通貨)とは別に管理(分別管理)されています。

万が一、仮想通貨取引所が破産や倒産をしても、原則としてユーザーの資産や暗号資産(仮想通貨)は適切に返還されるようになっています。

しかし、

レンディングで貸し付けた暗号資産(仮想通貨)については、法律による分別管理が義務付けられていません。

そのため万が一、仮想通貨取引所が破産や倒産をした場合、貸し付けた暗号資産(仮想通貨)が返還されないリスクがあります。

貸し出している期間は自由に使用できない

レンディングは1ヶ月、3ヶ月、半年など一定期間、仮想通貨取引所に貸し出すことで利息を受け取っています。

つまり、貸し出している期間は、銀行の定期預金のように引き出すことはできません。

そのため全ての資産をレンディングに回すのではなく、必要な現金は手元に残しておく必要があります。

暗号資産(仮想通貨)レンディングの始め方

すでに暗号資産(仮想通貨)の口座を開設している人なら貸出金額などを設定するだけで、すぐに始めることができます。

これから口座を開設する方は、以下の3ステップで手軽に始めることができます。

レンディングに対応している取引所を選ぶ

仮想通貨レンディングに対応している取引所の口座を開設する必要があります。

取引所によって取り扱い銘柄数や金利などが少しずつ異なっています。

自分が貸し出したい銘柄金利の高さなどを中心に比較しどこに開設するか決めましょう。

口座の開設は無料なので複数開設して、使いやすいところをメインにするとよいでしょう。

口座開設と聞くと、難しく感じてしまうかもしれませんが、実は口座開設に際して必要となるものはたったの2点です。

口座開設に必要なもの

・メールアドレス
・本人確認書類

本人確認を郵送ではなくWeb上で完結させることが可能な取引所も多いので、口座開設申し込みから即日で取引ができる場合もあります。

貸し出す銘柄を選択する

貸し出し可能な通貨の一覧が表示され、どの通貨を貸し出すか選択することですぐに貸し出しを始めることが可能です。

もちろん貸し出す銘柄を購入し自分の資産として保有している必要があるので、まだ貸し出したい銘柄を持っていない方は取引所や販売所で入手してからレンディングをスタートさせましょう。

貸出期間を決める

貸し出す暗号資産(仮想通貨)の銘柄を決めたら、あとは貸し出す期間を決めましょう。

一般的に仮想通貨レンディングでは貸出期間が長くなればなるほど金利が高くなり、多くの収入を得られる仕組みとなっています。

例えば貸出期間が14日なら年率1%、90日なら年率3%などのように運用できるということです。

レンディング専門業者の利回りは高め

暗号資産(仮想通貨)のレンディングサービスを行っている業者は、

・暗号資産交換業者(取引所)
・レンディング専門業者

の2通りです。

両社の違いは、利回りの違いです。

取引所の場合1年間の年利は最大で5%程度ですが、レンディング専門業者の場合10%を超えるところもあります。

取引所のレンディングだけでなく、レンディング専門業者の条件に興味がある方は比較してみるといいでしょう。

PBRレンディング

暗号資産(仮想通貨)ステーキングの仕組み

ステーキングは、直訳すると「投資する」という意味で、暗号資産(仮想通貨)の保有者がバリデーターに対し、暗号資産を一定期間預け入れる仕組みのことです。

ステーキングされた暗号資産(仮想通貨)は新しいブロックの検証や送金処理の承認のために使用され、預けている期間や数量に応じて報酬を受け取ることができます。

バリデーター

ブロックチェーンに記録されるデータの妥当性を検証するコンピューター端末のことです。

ステーキングのメリット・デメリット

ステーキングのメリット

特定の銘柄は保有するだけで、手続きなく報酬がもらえます(ソラナ、ポルカッド、アバランチなど)

・暗号資産(仮想通貨)を預けるだけで報酬がもらえる。
・初心者でも始めやすい
・安全性が高い

暗号資産(仮想通貨)を預けるだけで報酬がもらえる

ステーキングは、暗号資産(仮想通貨)を売却せずに保有し続けることで報酬を得られるため、売却益を狙わなくても収益が得られます。

これは、株式における配当金のように、資産を持ち続けることで定期的なインカムゲインが得られる点が魅力です。

また、報酬年率が変動することはあるものの、暗号資産の価格変動がステーキング報酬(得られる暗号資産の枚数)に影響を与えることはなく、安定して報酬を得ることができます。

初心者でも始めやすい

ステーキングは、専門的な知識や投資のスキルがなくても簡単に始めることができる運用方法です。

暗号資産(仮想通貨)をステーキング可能なウォレットや取引所に預けるだけで、運用が自動的に行われるため、難しい取引操作が必要ありません。

また、多くのステーキングサービスでは、比較的小額からでも始められるため、暗号資産投資の初心者にとって始めやすい資産運用方法といえます。

投資初心者でも複雑な判断やリスク管理の負担が少なく、気軽に始めることが可能です。

安全性が高い

暗号資産取引所にてステーキングした暗号資産(仮想通貨)は、コールドウォレットで安全に保管されます。

コールドウォレットとは、インターネットから隔離されたウォレットです。

コールドウォレットを使用することで、ハッキングなどのリスクが抑えられるため、資産を安全に運用できる環境が整っています。

ステーキングは分別管理の対象

取引所が投資家から預かったステーキング中の暗号資産は債権者への支払い等に使用することはなく、投資家の資産は独立して保護されます。そのため分別管理が義務図けられていないレンディングよりも安全性が高いです。

ステーキングのデメリット

・ロック期間中は売買・送金ができない
・対象となる暗号資産が限られている
・利率が変動する

ロック期間中は売買・送金ができない

ステーキングで預け入れた暗号資産(仮想通貨)は、ロック期間が設定されています。

この期間中は、預けた暗号資産を引き出したり売買したりすることができません。

そのため、急な価格変動が起こった場合や資金が必要な場合でも柔軟に動かせないため、市場変動への対応が制限される可能性があります。

対象となる暗号資産が限られている

ステーキングできる銘柄はコンセンサスアルゴリズムとしてPoSDPoSNPoSなどを採用している暗号資産(仮想通貨)のみです。

そのため、コンセンサスアルゴリズムにProof of Work(PoW)を採用しているビットコイン(BTC)はステーキングの対象外です。

また、ステーキングを行う暗号資産取引所によっても、ステーキングできる銘柄は異なります。

コンセンサスアルゴリズム

日本語で「合意方法」の意味。ブロックチェーンのノード間で合意形成を行うメカニズムのこと

利率が変動する

ステーキングの報酬利率は固定ではなく、ネットワークや暗号資産取引所の規定により毎月変動します。

そのため、ステーキング報酬も暗号資産の価格や利率によって一定ではなく、下がることもあります。

ステーキングの始め方

ステーキングに有利な取引所を選ぶ

ステーキングを始めるにあたって取引所選びは重要です。

SBI VCトレードGMOコインは、暗号資産を口座で保有するだけでステーキングを始めることができるので初心者向けです。

SBI VCトレードはステーキングに対応している銘柄数が13と国内で最も多く、数量の制限もないため、迷ったらSBI VCトレードを選ぶといいです。

ステーキング銘柄を購入または送付する

ステーキング対象銘柄を保有していないとステーキングは始めることはできません。

なので、他のウォレットで保有している人はそこからステーキングサービスを提供している暗号資産交換業者に送付する必要があります。

まだ暗号資産を保有していない人は、ステーキングに申し込みたい暗号資産を購入する必要があります。

ステーキングに適した銘柄の選び方

一般的に、主要な暗号資産(仮想通貨)、例えばイーサリアムリップルなどがステーキングに対応しています。

銘柄を選ぶ際には、その暗号資産(仮想通貨)の将来性、利率、ステーキングの条件をよく調査しましょう。

将来性が高い通貨や安定した利率を提供する通貨は、長期的な収益を見込めます。

ステーキングにかかる税金

ステーキングの報酬にかかる税金は売却時に発生する利益と同じく、原則「雑所得」として取り扱われます。

雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。

住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

ステーキングにおける損益発生のタイミング

暗号資産(仮想通貨)のステーキングの報酬による利益が税金になるのは、報酬を受け取った年になります。

例)ステーキング期間2024年12月で報酬の受取が2025年1月だった場合
⇒税金が発生するのは、報酬を受け取った2025年になります。

暗号資産(仮想通貨)のレンディング・ステーキングまとめ

今回は暗号資産(仮想通貨)のレンディングとステーキングの違いやメリット、デメリットについて解説しました。

どちらも預けたり、所有するだけで、報酬がもらえる仕組みなのでリスクを抑えつつ安定期的に利益をを狙いたい方におススメの投資手法です。

取引所によっても、条件が違うので、まずは今回紹介した取引所で試してみて自分にあったものを選ぶのがいいでしょう。

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