「今から暗号資産を始めるならビットコインよりアルトコインの方が良いらしい」
ビットコインは投資対象としてすでに、広く認知されているため、今後、爆上がりする可能性は低いでしょう。
そのため、これから暗号資産(仮想通貨)投資で、大きな利益を手に入れるならアルトコインへの投資が最善の方法といえるでしょう。
ただ、何も考えずにアルトコインに手をだすと利益どころか大損失を被る可能性があります。
今回はアルトコインに投資するうえで失敗しない銘柄の選び方や、メリット・デメリット、注意点まで徹底的に解説していきます。
目次
アルトコインの失敗しない選び方5選
時価総額
高騰しそうなアルトコインを探すときに、1枚当たりの価格よりも時価総額を見るようにしましょう。
暗号資産(仮想通貨)はそれぞれ発行枚数が違っており、1枚あたりの価格は発行枚数によって決まります。
ちなみに、
で算出されています。
時価総額が大きければ大きいほど、市場参加者が多く、高騰する可能性が高いです。
アルトコインを選ぶ際は時価総額100億円以上を目安にしましょう。
明確な発行目的はあるか
アルトコインの明暗を左右するのが明確な発行目的です。
つまり、
「将来、このアルトコインが役に立つ」
と多くの人が感じることができれば価格は上昇しやすくなりますし、逆に需要がないと思われてしまうと値上がりは期待できません。
そのため、明確な発行目的を確認するようにしましょう。
主な発行目的
・イーサリアム(ETH):自動で取引できる&改ざんが困難なプラットフォームを提供
・リップル(XRP):低コストで高速な国際送金を実現することを目的として発行
企業の出資の有無
発行したアルトコインに何か機能を加えたい場合は、資金が必要になります。
そこで重要になるのが企業からの出資の有無です。
企業が特定のアルトコインに対して「お金を出す価値がある」と判断すれば、出資にも期待ができますし、どの企業の目にも留まらないアルトコインでは資金が集まらず開発が難航することが予想されます。
公式のアナウンスの頻度
公式アナウンスの頻度も確認しましょう。
いくらコンセプトが良い銘柄でも、その後に公式のアナウンスが少なくなってしまい、開発が遅れて止まってしまうアルトコインは問題があります。
アルトコインを選ぶ際には、頻繁に公式サイトで開発状況のニュースや導入された企業、組織、あるいは国の発表といった情報公開を行っているところがいいでしょう。
取引所の数
国内取引所での取り扱いがあるか、そして取り扱っている取引所の数は多いかは重要な判断材料になります。
アルトコイン将来性ランキング10
2.リップル(XRP)
3.エイダコイン(ADA)
4.エンジンコイン(ENJ)
5.ポリゴン(MATIC)
6.アバランチ(AVAX)
7.ソラナ(SOL)
8.チェーンリンク(LINK)
9.フレア(FLR)
10.コスモス(ATOM)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムはビットコインに続く時価総額2位のアルトコイン。
アルトコインのなかでは、もっともメジャーな暗号資産(仮想通貨)といえます。
そして、国内取引所のほとんどで取扱があるため、取引も活発に行われています。
イーサリアムが注目される大きな理由
リップル(XRP)
リップルは、2012年に公開された暗号資産(仮想通貨)です。
2024年12月時点で時価総額はビットコイン、イーサリアムに次ぐ3位。
開発は2004年からカナダのプログラマーRyan Fugger氏によって行われ、リップルの基礎が作られました。
2011年には共同開発者のJed McCaleb氏が新しいコンセンサスアルゴリズム「Proof of Consensus」を開発し、2013年になると本格的に暗号資産としての運用がスタートします。
現在の国際送金システムの主流はSWIFTですが、安全に使える一方で
・手数料も割高
といった課題があります。
リップルは国際決済に必要な手間やコストを低減させることが期待されています。
エイダコイン(ADA)
エイダコイン(カルダノ)は2017年9月、Cardano Foundation(カルダノ財団)とIOHK(インプット・アウトプット・ホンコン)社によって開発されたアルトコインです。
同社はイーサリアム(ETH)開発者の一人Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏がCEOを務めています。
エイダコインの価格は上昇傾向で、要因はカルダノのCEOであるチャールズ・ホスキンソン氏のトランプ政権下で仮想通貨政策の支援表明です。
エンジンコイン(ENJ)
エンジンコインは、イーサリアムなどのブロックチェーンを基盤にしたオンラインゲームの開発プラットフォーム、「エンジンプラットフォーム(Enjin Platform)」上で利用できる暗号資産(仮想通貨)です。
エンジンプラットフォームは、シンガポールに本拠地を置くブロックチェーンエコシステムの開発企業Enjin Pte. Ltd.が開発したもので、Microsoftやサムスンなどの大手企業も利用しています。
この会社は、
・2017年にICOを実施し1890万ドル(約24億円)を調達
2018年から本格的にスタートしています。
エンジンコインはとても人気で25万以上のゲームコミュニティと1870万人のゲーム登録のユーザーを獲得しています。
国内ではCoincheckやGMOコイン、bitbankなどでエンジンコインの購入が可能です。
ポリゴン(MATIC)
ポリゴンは、独自ブロックチェーンとイーサリアムのブロックチェーンを接続することにより、イーサリアムの機能拡張を行う技術(レイヤー2)を有します。
トランザクションの速度を向上させ、コストを削減を目指しており、数あるレイヤー2プロジェクトの中で最も成功しているプロジェクトのひとつです。
特にNFTの分野においては主要な基盤ブロックチェーンとしての地位を確立しつつあります。
今後は、dApps(ブロックチェーン技術を用いたアプリ開発)の需要の増加や、イーサリアムの値上がりなどの影響を受けて、価格が上昇することが考えられます。
イーサリアム、エンジンコインとともにNFT関連銘柄として注目のアルトコインです。
NFT
アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)はスマートコントラクトを実装することで分散アプリのプラットフォームとなる高機能な暗号通貨ネットワークです。
時価総額ランキング10位前後に位置しており、注目のアルトコインといえます。
ソラナ(SOL)
ソラナ(SOL)は非常に高速なトランザクション処理能力を誇るスピード重視のブロックチェーンです。
理論上のピーク性能では秒間65,000トランザクション以上を処理でき、全世界で決済処理をほぼ同時に行えるレベルです。
その技術力から注目を集めているアルトコインです。
トランザクション
チェーンリンク(LINK)
チェーンリンク(LINK)は送金やスマートコントラクトといった全てのタスクがネットワーク内で矛盾なく完結するように設計されていることでネットワーク外の情報すら取り込めます。
ブロックチェーンと実際の世界とのデータを結びつけることで、より広いネットワーク構築を実現しようとしているのが特徴です。時価総額ランキングもトップ20位入りしています。
フレア(FLR)
フレア(FLR)は他のブロックチェーンにスマートコントラクト機能を提供する目的で設計された独立したブロックチェーンです。
アルトコインの時価総額でトップクラスにあるリップル(XRP)とのパートナーシップを推進していることから、将来金融機関の支援も期待できるアルトコインです。
コスモス(ATOM)
コスモスとは、Internet of Blockchains(ブロックチェーンのインターネット)の構築を目指すプロジェクトの名称です。
コスモスのネットワークでは、
・Peg Zone
というブロックチェーンを経由することによって、異なるブロックチェーン同士でも暗号資産(仮想通貨)を送金したり、様々な取引をしたりすることができます。
ATOMの時価総額ランキングは46位であり、メジャーな通貨の1つです。
アルトコイン取引におすすめの取引所ランキング
GMOコイン
GMOコインは総合力ではNo1の取引所です。
アルトコインの取り扱いはなんと27種類!
コスモス(ATOM)やエイダコイン(ADA)など国内で取り扱いの少ない銘柄があったり、レバレッジ取引やつみたて暗号資産に対応しているなど、取引サービスが豊富であることが特徴です。
Coincheck
Coincheckは国内で仮想通貨の取扱数が多い取引所です。
Coincheckは、
取扱銘柄数が多い取引所という特徴があります。(ビットコインを含めると31種類)
(出典:Coincheck)
またアプリの操作がしやすいと評判なので、これから暗号資産(仮想通貨)を始めようと思っている人も持っておいて損のない取引所と言えます。
SBI VCトレード
SBI VCトレードは、SBI証券や新生銀行などでも有名なSBIホールディングスの子会社なため、安心感や高い信頼性のある仮想通貨取引所です。
銘柄数は特別多いわけではないものの、他の取引所では扱っていないようなアルトコインの取り扱いもあります。
最低出金額が1,000円で入出金手数料も無料なので、初心者でも安心して選びやすい取引所です。
bitbank
bitbank(ビットバンク)は、アルトコインの取り扱いが豊富で、手数料やスプレッドが抑えられているため、初心者でも利用しやすい環境が整っています。
また、板取引の充実により、中・上級者にとってもコストを抑えた取引が可能です。
アルトコインとは
アルトコインとは、ビットコイン以外のすべての暗号資産(仮想通貨)の総称です。
英語の「alternative(代替の)」と「bitcoin」を組み合わせた造語で、「ビットコインの代わりのコイン」という意味です。
アルトコインとビットコインの違い
ビットコインとアルトコインの違いは、開発・使用目的にあります。
例えばビットコインの使用目的は決済機能など限定されているものの、ビットコインは最も世界中で使用されています。
対して、アルトコインは、開発目的から使用目的まで暗号資産によって異なります。
例えば、ビットコインを基にして作成された暗号資産と、金融機関での送金・決済を目指して作成された暗号資産では、共通点はオンライン上に存在するという点しかありません。
また、アルトコインは決済機能のみを有するだけでなく、イーサリアムのようにプラットフォームとして利用することで、スマートコントラクトと呼ばれる独自のアプリを配信できるものも存在します。
アルトコイン | ビットコイン | |
開発・使用目的 | コインごとに異なる | 送金・決済目的 |
種類数 | 180万種類以上 | 1種類 |
価値 | ビットコインと比較して安価 | 暗号資産(仮想通貨)では最上位 |
ボラティリティ | とても大きいものが多い | 大きい |
アルトコインの特徴は?
時価総額が低い
アルトコインの特徴の一つが時価総額の低さです。
国内取引所で取り扱っている銘柄が少なかったり、ビットコインより知名度が下がるため取引量も少なくなりがちです。
ただし、イーサリアムやリップルなど名が知れているアルトコインの時価総額は数兆円規模のため、あくまで一般的には時価総額が低いものが多いと覚えておきましょう。
価格が安いものが多い
ビットコインとくらべて、1通貨あたりの価格が低いのもアルトコインの特徴のひとつ。
イーサリアムはすでに、数十万円にまで高騰しています。まだ歴史が浅いアルトコインであれば「数百円」から取引が可能です。
価格が急騰・急落しやすい
時価総額が低いことも関連していますが、取引量が少ない銘柄が多いため、大口投資家などが取引したり、突発的なニュースがでると急騰・急落しやすいという特徴もあります。
アルトコイン投資のメリット
・分散投資しやすい
ボラティリティが高い
もしも同じタイミングで同じ金額で投資をして、その後に値上がりしたなら、ボラティリティが高いイーサリアムなどのアルトコインの方が、ビットコインよりも大きなリターンを狙いやすいです。
分散投資しやすい
複数の銘柄に投資資金を分散させて、価格変動リスクの軽減を図る分散投資は、暗号資産(仮想通貨)の投資においても有効です。
アルトコインは種類が豊富で、なおかつビットコインと比べて単価が安いものが多いため、分散投資しやすいです。
アルトコイン投資のデメリット
アルトコインに投資することには、次のようなデメリットもあります。
・価格が下がった後に戻らない場合もある
・取引コストが割高になることがある
損失のリスクも大きい
アルトコインはボラティリティが高いために大きなリターンが狙えます。
しかし、これは逆に投資したアルトコインが思惑と外れて値下がりしてしまった場合は、ビットコインに投資した場合よりも大きな損失が出るリスクがあります。
マイナーなアルトコインほど、価格変動による損失のリスクは大きくなりやすいので注意が必要です。
価格が下がった後に戻らない場合もある
米ドルや日本円のような法定通貨の場合は、国家によって価値が担保されており、著しい価格変動が起こった際には、国の介入によって調整がおこなわれます。
一方で、暗号資産(仮想通貨)の場合はあくまで信用によって成り立っており、大きな価格変動が起きたとしても、第三者によって価格が調整されることは基本的にありません。
ビットコインやイーサリアムのような高い需要があるものは、暴落が起きても時間が経てば、再び買われて戻りやすいが、需要が少ないマイナーなアルトコインだと、暴落後にそのまま戻らないものもあります。
取引コストが割高になることがある
仮想通貨取引所ごとの手数料体系によっても異なりますが、一般的にアルトコインは、マイナーなものほど取引コストが割高になる傾向があります。
アルトコインの注意点
・暗号資産(仮想通貨)同士の交換差益は課税対象
・海外の取引所の利用は慎重に
・複数のアルトコインに分散してリスクを抑える
リスクを取りすぎない
アルトコインはビットコインと比べると、ハイリスク・ハイリターンな投資対象です。
そのため、アルトコインに投資する際は、ビットコインよりも慎重なリスクコントロールが必要です。
ハイリターンを狙えるのが魅力ですが、ギャンブルまがいのリスクの取り方をしてしまわないように注意しましょう。
暗号資産(仮想通貨)同士の交換差益も課税対象
日本の仮想通貨取引所では、基本的にどのアルトコインも日本円で購入可能です。
しかし、海外の仮想通貨取引所やDEX(分散型取引所)で取引をする場合は、日本円で購入できません。
そのため、海外の仮想通貨取引所などでアルトコインに投資する際は、まずは日本の仮想通貨取引所で元手となるビットコインなどを購入して、それをアルトコインに交換することになります。
この場合、ビットコインをアルトコインに交換する段階で、購入時よりもビットコインが値上がりしていれば、売買差益が発生したものとして課税対象になります。
暗号資産(仮想通貨)を日本円にしなければ課税されないと勘違いしている方もいますが、実際には暗号資産同士の交換も課税対象になるので注意しましょう。
海外の取引所の利用は慎重に
アルトコインは、
・DEX(分散型取引所)
にも上場しており、日本の仮想通貨取引所よりも海外の方が、アルトコインの種類は豊富です。
しかし、これらは日本の法律の管轄外で、万が一トラブルが起きても、自己責任で対処しなければいけません。
また、アルトコインの中には、詐欺目的でつくられたスキャムコインが紛れていることもあります。
このように、海外取引所やDEXを利用してのアルトコインは国内取引所を利用した場合の取引に比べてリスクが高いです。
そのため、特に仮想通貨取引初心者は、まず国内の取引所でアルトコインの取引をおすすめします。
複数のアルトコインに分散してリスクを抑える
特定のアルトコインを1点買いするのは、暴落したとき一瞬で資産がなくなる可能性もあります。
特に初心者は、1点買いを避け、分散投資のポートフォリオを組むのがおススメ。
ポートフォリオは自分が投資している暗号資産(仮想通貨)の割合は一覧化したものです。
ローリスク・ローリターンとハイリスク・ハイリターンの銘柄を組み合わせましょう。
↓はCOIN360のヒートマップ。ドル表記ですが、暗号資産の時価総額が感覚的にわかります。
(出典:COIN360)
アルトコインに関するQ&A
Q アルトコインとはどういう意味ですか?
A アルトコインとは「Alternative Coin(オルタナティブコイン)」の略称で、日本語では「代替コイン」という意味になります。
「ビットコイン以外の仮想通貨(暗号資産)」をアルトコインと呼んでいます。
Q アルトコイン 購入方法を教えて下さい
A 仮想通貨取引所で購入するので、まだ口座をもってない人は、まずは口座開設をしましょう。
・買いたいアルトコインが決まっていない人
アルトコインの取り扱いが多い取引所がおすすめです。特にCoincheck(コインチェック)やGMOコインは国内での取り扱い通貨数が多いです。
・買いたい通貨が複数の取引所にある場合
同じ通貨が複数の取引所で取り扱われている事があります。その場合は手数料が一番お得な取引所で買うのがいいでしょう。
Q おすすめのアルトコインはどれですか?
A初心者の方はイーサリアムとリップルがおすすめです。
Q アルトコインと草コインの違いを教えて下さい。
Aアルトコインの中でも時価総額・知名度の低いコインが草コインと呼ばれることがあります。
草コインは価格が低いので、高騰したときのリターンも大きいのですが、高騰しない可能性も高いので、ハイリスク・ハイリターンです。
Q アルトコインの積立におすすめの取引所を教えて下さい
A GMOコインがおすすめです。GMOコインのつみたて暗号資産では毎日 or 毎月の好きなプランで積立が可能です。
Q アルトコインはいくらから買うことが出来ますか?
A 通貨や取引所によって異なりますが、500円程度から購入できます。
Q 海外取引所を利用してもよいのか?
海外取引所と分散型取引所(DEX)は、日本の法律に基づいた事業者登録がおこなわれていないサービスです。
利用は違法ではありませんが、日本の法律による投資家保護の仕組みが義務付けられている国内取引所とに比べると、トラブルが生じた際、自分で対処する必要があります。
したがって、特に知識や経験が十分でない初心者が安易に海外の仮想通貨取引を利用することは、おすすめできません。
Q 未成年者でも仮想通貨投資はできる?
A 国内の仮想通貨取引所は、いずれも未成年の口座開設を受け付けていません。
まとめ
今回はアルトコインに投資するうえで失敗しない銘柄の選び方や、メリット・デメリット、注意点を紹介しました。
この記事のまとめ
・アルトコインを選ぶ際は時価総額や発行目的を確認する
・海外取引所や分散型取引所(DEX)での取引は慎重に
・アルトコインへの投資はハイリスク・ハイリターン
こアルトコインは今後も新しい仮想通貨(暗号資産)が誕生する可能性が高いため、最新の情報をチェックするようにしましょう。
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