ビットコインのレバレッジ取引では、
非常に魅力的に感じますが、一方でレバレッジ取引にはリスクやデメリットもあります。
今回はビットコインのレバレッジ取引に興味を持った方に向けて、そのメリット・デメリットや、取引所の選び方を紹介します。
目次
ビットコインのレバレッジ取引
ビットコインのレバレッジ取引とは、
取引方法です。
レバレッジは2倍まで
ビットコインの証拠金取引(個人向け)のレバレッジは法律で2倍と上限が設けられています。
以前は、
FXをされている方からすれば物足りなさを感じるかもしれませんが、値動きの大きいビットコインは損失も大きくなるため、レバレッジは2~3倍が適切とされています。
金融庁資料
◆個人向け取引
⇒主要な暗号資産であっても価格変動が激しいものが複数存在していることや、顧客に対する規制の簡明性確保の観点を踏まえ、暗号資産の種類によらず2倍とする
◆法人向け取引
時々の価格変動に基づく必要な証拠金率を、暗号資産のペア毎に週次で算出する
レバレッジ取引と現物取引の違い
ビットコインの代表的な取引といえば現物取引です。
レバレッジ取引は、取引所が設定している倍率まで取引ができるだけでなく、取引方法の仕組みから現物取引とは大きく異なります。
現物取引では実際に保有、もしくは購入しているビットコインの金額分しか取引できません。
しかし、レバレッジ取引では実際にビットコインを購入するわけではなく、自分の資産を担保として資金を借りて、将来の値動きを予測して取引をおこないます。
現物取引との大きな違い
仮想通貨のレバレッジ取引のメリット
資金効率を上げられる
仮想通貨のレバレッジ取引では、証拠金を担保にレバレッジをかけることで、預けた証拠金の金額よりも規模の大きな取引ができます。
例えば、ビットコインの価格が10%値上がりすると、100万円分の現物取引では10万円の利益となるが、2倍のレバレッジをかけて200万円分のポジションを保有していれば、利益は2倍の20万円となります。
逆にいえば、現物取引よりも少ない資金で取引をすることができます。
下落相場でも利益を狙える
現物取引の場合は、買った価格よりも高い価格で売るという形でしか売買差益を得ることができません。
一方、現物のやり取りはおこなわず、対象となる通貨の値動きのみを利用するレバレッジ取引では、売りから取引に入り、売った価格よりも安い価格になったタイミングで買い戻すという形でも、売買差益を得ることができます。
24時間365日、取引ができる
そのため、仕事が終わって平日の夜に取引をしたり、土日の休みにゆっくり時間を使って取引をしたりと、普段、仕事で忙しい方も自分の好きなタイミングで取引をすることができます。
仮想通貨のレバレッジ取引のデメリット
損失のリスクも大きくなる
レバレッジ取引では同じ投資金額で現物取引以上の損失を被るリスクがあります。
例えば、投資対象の価格が10%値下がりした場合、
・10万円の証拠金レバレッジ取引(2倍)で20万円分のポジションを保有した場合、2万円の損失
レバレッジ取引ではポジションの取り方次第で、現物取引よりも損失が大きくなる場合があります。
レバレッジ手数料がかかる
レバレッジ取引では、売りでも買いでもポジションを翌営業日に持ち越すと、保有しているポジションを管理するためのレバレッジ手数料が発生します。
レバレッジ手数料の金額は業者ごとに異なっており、例えばGMOコインでは、ポジション金額×0.04%/日です。
10万円分のポジションを保有している場合、レバレッジ手数料は1日あたり40円発送します。
レバレッジ取引は長期投資に不向き
ロスカットされる場合がある
現物取引では、仮に投資対象が値下がりしていった場合でも含み損が投資した資金以上に膨らむことはないため、将来的な値上がりに期待して、含み損のままポジションを長期保有することもできます。
一方、レバレッジ取引では証拠金以上の規模の取引ができるため、仮に何の制限もなければ、含み損や確定損失が預けた証拠金の金額を上回って、資産がマイナスになってしまうことも起こり得ます。
そこでレバレッジ取引には、資産がマイナスになることを回避するための仕組みとして、ロスカット(ポジションの強制決済)のルールが導入されています。
ロスカット率は低い方が強制決済されにくくなりますが、多額の含み損を抱えてしまうリスクもあります。一方ロスカット率が高ければ、含み損が膨らみ前に強制決済されるため、損切しやすくなります。
レバレッジ取引におすすめの仮想通貨取引所
取引所 | 特徴 | 公式ページ |
・レバレッジ2倍 ・両建取引可能 |
⇒GMOコイン公式 | |
・レバレッジ2倍 ・8年連続で国内取引量1位(BTC) |
⇒bitFlyer(ビットフライヤー)公式 | |
・レバレッジ2倍 ・取引手数料、入出金手数料、ロスカット手数料無料 |
⇒SBI VCトレード公式 |
GMOコイン
GMOコインは、GMOコイン株式会社が経営している暗号資産(仮想通貨)取引所です。
GMOインターネットグループの傘下に所属しており「GMOクリック証券」などで培った技術が、GMOコインにも使われています。
また、最短10分で口座開設でき、取引ツールが高機能で使いやすいと評判の取引所です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer(ビットフライヤー)は、株式会社 bitFlyerが経営している暗号資産(仮想通貨)取引所です。
海外(アメリカ・ヨーロッパ)にも積極的に進出しており、世界中でユーザーが増え続けています。
ビットコインの取引量は8年連続で国内1位を獲得するなど、取引実績で取引所を選びたいならここが一番でしょう。
また、過去に1度もハッキング被害にあったことがないことも安心できます。
SBI VCトレード
SBIホールディングス傘下のSBI VCトレード株式会社が運営しています。
SBI VCトレードでは、
・入出金手数料
・ロスカット手数料
など、主要な手数料が無料です。
コストを抑えた取引をしたいなら、SBI VCトレードはおすすめの暗号資産(仮想通貨)取引所と言えます。
仮想通貨のレバレッジ取引4つの注意点
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引には、4つの注意点があります。
レバレッジ取引4つの注意点
・余剰資金でやる
・リスクと取りすぎない
・損切ルールを守る
・追証(おいしょう)に注意
余剰資金でやる
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引に限らず、あらゆる投資商品には必ず損失のリスクが付きまといます。
そのため、レバレッジ取引に臨む際も損失のリスクを考慮して、万が一失っても生活に影響が出ない余剰資金で取引すべきです。
一発逆転を狙って、全資産を投入したり、借金して取引をするは絶対にやめましょう。
リスクを取りすぎない
レバレッジ取引は非常に有効ですが、リスクも大きいため、
過度に取引金額を増やさないことも重要です。
またレバレッジの上限が2倍の国内取引所ではなく、100倍以上のレバレッジをかけられる海外取引所を使う場合は、金融庁の登録を受けてないため、リスクが高いことを理解しておきましょう。
損切りルールを守る
レバレッジ取引をするなら、損切りルールを決めて守ることが重要です。
価格の下落が続くと見込まれるにも関わらず、売却せずに保有し続けた場合、損失額がさらに大きくなってしまう恐れがあります。
取引中は冷静な損切の判断が難しくなります。
価格がいくらまで下がったら売却するかを決めておき、基準を超えたら損切りできるようにしましょう。
追証に注意
レバレッジ取引で一番気を付けないといけないのが、追証です。
追証(おいしょう)とは「追加保証金」の略称です。
取引口座の預け入れている資金が、取引によって損失が発生した場合の担保となります。
損失が大きくなり、証拠金維持率を割り込むと、取引所から証拠金の不足を追加で求められます。
レバレッジ取引を始める際には、追証のための資金を別で用意しておきましょう。
国内取引所は追証がある
ビットコインのレバレッジ取引のまとめ
ビットコインのレバレッジ取引では、最大2倍のレバレッジをかけて大きな割合の利益を狙えます。
・24時間365日取引が可能なため、好きな時間に取引を楽しめる
・レバレッジ手数料がかかることから、長期投資には不向き
暗号資産(仮想通貨)のレバレッジ取引では、預け入れた証拠金以上の金額を動かせるため、大きなリターンを狙うことができます。
ただし、レバレッジ取引は現物取引よりもリスクが大きくなることや、レバレッジ手数料が発生するため長期投資には向かないことなど、デメリットについてもよく理解しておく必要があります。
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