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仮想通貨のマイニングの仕組みと儲からない4つの理由

暗号資産(仮想通貨)を始めようと思っている方の中には、

・仮想通貨のマイニングって何?
・マイニングの仕組みを知りたい
・マイニングは儲からない?

このような疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?

今回はビットコインのマイニングの仕組みや儲からないと言われる理由についてを解説するので、仮想通貨取引の参考にしてください。

マイニングとは

仮想通貨のマイニングを一言でいうと、仮想通貨の取引内容を承認し、取引を成立させる作業のことをいいます。

マイニングとは「採掘」という意味で、簡単に言うと新しくビットコインを生成することで、データが正しいことを証明することです。

マイニングとは暗号資産(仮想通貨)の取引を承認する作業のこと

仮想通貨取引では膨大なデータを処理する必要があるため、個人や法人から取引履歴の記録を手伝ってもらっています。

このように、仮想通貨の取引履歴を記録する作業が「マイニング」です。

ネットワークの参加者は、仮想通貨の取引内容を確認し、問題がなければ承認します。仮想通貨の取引はP2P参加者による承認を経て初めて成立します。

暗号資産の世界では、この「第三者による取引の確認と承認作業」のことをマイニングといい、マイニングを行う人たちのことをマイナー(採掘者)と言います

マイナーたちは、「コンセンサスアルゴリズム」という独自のルールに従ってマイニングを行い、その報酬として新規発行されたコインを受け取ります。

マイニングの仕組み

マイニングでは、仮想通貨取引の承認をおこなった人に報酬が支払われる仕組みになっています。

ビットコインなどの仮想通貨の取引履歴は、ブロックチェーンと呼ばれるネット上の巨大な取引台帳にすべて記録されています。

ブロックチェーンを構成する各ブロックには、これまでの取引情報が格納されています。

このような情報が入ったブロックを、次から次へと鎖のようにつなげていく構造を持つことから、「ブロックチェーン」と名付けられました。

ちなみに、ビットコインの場合は約10分でひとつのブロックが生成されます。

マイニングのやり方は主に3種類ある

ソロマイニング

ソロマイニングは名前の通り、自分のパソコンなどを利用して1人で行う方法です。

マイニングをする際の演算機器は、家庭用のパソコンに内蔵されているCPUでは性能不足であるため、

・GPU(主にゲームのリアルタイム画像処理に用いられている高性能な演算装置)
・ASIC(マイニングに特化した電子回路)

を用意するのが一般的です。

また、「CGMiner」や「EasyMiner」といった、マイニング用のソフトも必要です。

プールマイニング

プールマイニングも基本的にはソロマイニングと同様に、マイニングを行うための機器や環境を、自分で整備しなければいけません。

大きく異なるのはマイニングプールに参加するという点で、代表的なマイニングプールは以下のようなものがあります。

代表的なマイニングプール

Binance Pool:仮想通貨取引所Binanceが提供しているマイニングプール
AntPool:Bitmain社が運営する大手マイニングプール
SBICrypto Pool:SBIホールディングス傘下のSBI Crypto社が手がけるマイニングプール

クラウドマイニング

クラウドマイニングとは、マイニングで利益を上げようとしている企業に投資し、投資金額に応じてマイニング収益の一部を受け取るビジネスです

クラウドマイニングには2つの形式があります。


■ホストマイニング

マイニング企業が持つ演算機器に出資して、その機器の稼働にで発生したマイニング報酬を受け取る。

■ハッシュパワー購入

演算機器が生み出すハッシュパワー(演算能力)の一部を購入する方法で、初期投資を安く抑えることができます。

どちらの形式にしてもやり方は非常にシンプルで、利用したいクラウドマイニングサービスに対して、資金を出資するだけです。

なお、代表的なクラウドマイニングサービスは以下のとおりです。

代表的なクラウドマイニングサービス

Hashing24:10年以上の実績を持つクラウドマイニングサービス大手
Genesis Mining:Hashing24と同じく、業界の老舗の1つ
Binance Pool:仮想通貨取引所Binanceが提供するクラウドマイニング

ビットコインのマイニングが儲からない理由

一時のマイニングは仮想通貨(暗号資産)を効率的に稼げる手法であり、多くのマイナーが誕生しました。

しかし最近はマイニングは儲からないと言われています。

ここからは、なぜマイニングが儲からないと言われているのか、4つの理由を解説します。

電気代が高いとマイニングは不利

マイニングにかかるコストの80%は電気代と言われています。

他の国と比べて日本の電気代が高めであることも、マイニングが儲からないといわれる理由のひとつ。

マイニングはコンピューターを長時間稼動させるので、多くの電力が必要です。そのため、マイニングの利益は電気代によって左右されます。

世界のなかでも電気代が高い日本では、マイニングに必要なコストを抑えるのが困難です。

報酬を得ても赤字になる可能性もあります。

一方、電気代が安く寒い北欧などの国は、マイニングに有利です。

マイニング全面禁止の中国

2021年に禁止されるまでは電気代が安く、気温の低い中国がマイニングのシェア50%以上を占めていました。現在も中国当局の規制を回避してマイニングが行われていると言われています。

多額の初期投資が必要になる

初期のマイニングでは、一般的な家庭用パソコンのスペックでもマイニングに成功する可能性がありました。

しかし取引量が激増している現在は、家庭用パソコンでのマイニングでは成功する可能性は非常に少ないです。

ハイスペックな専用のハードウェアを揃えるためには、高額な初期費用がかかってしまいます。

マイニングで使える高スペックのパソコンは90万円以上と高額です。

競争が厳しい

競争が厳しくなっているのも理由の一つです。

マイニング報酬がもらえるのは「最初に承認に成功した1人」という決まりがあるため、競合が多いほど報酬を得るのが難しいです。

ビットコインの知名度が低かったころは、個人のコンピューターでもマイニングの競争に勝つことはできました。

しかしビットコインの知名度が上がった昨今では、世界中からマイナーが集まるほか、マイニングに特化した設備を用意する企業も現れています。

企業が高性能のコンピューターを多く用意できる一方で、個人では設備の規模に限界があります。

企業が参入しているなかで、個人がマイニングの競争を勝ち抜くのはほぼ不可能です。

ビットコインの半減期になるとマイニング報酬が半分に

ビットコインではこれまで4回の半減期を迎えており、マイニングの報酬も以下のように推移している。

今後もマイニングで儲けられる見込みは無いのか

最近ではビットコインのマイニングをではなくアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)のマイニングに目を向ける人が増えています。

ビットコインほどコストがかからず、参加のハードルが低いコインもあります。

将来コインが高騰すれば、利益を見込めるため、マイニングに興味があるならアルトコインを狙うのもありだと思います。

まとめ

今回はビットコイン(仮想通貨)のマイニングについて解説しました。

企業の本格的な参入により個人で稼ぐことは難しくなってしまったマイニングですが、仮想通貨取引所でビットコインを直接売買をすることで利益を出すことは十分に可能です。

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